「思っていたより高い…」
「なぜこんなに金額が上がるの？」
リフォームの見積もりは、条件や建物の状態によって大きく差が出ます。
実は、事前に原因を知っておくことで “ムダな費用” を防ぐことが可能 です。
この記事では、リフォーム歴の長い職人さんからいただいた“現場でよくあるケース”も含めて、
見積もりが高くなる5つの主な原因 をわかりやすく解説します。
【原因①】老朽化が進みすぎて追加工事が必要になる
見積もりが高くなる最大の理由がこれです。
- 床下が腐っている
- 給排水管が劣化している
- 下地（壁の内側）がボロボロ
- シロアリ被害や湿気によるダメージ
こうした「見えない部分」の劣化は、
解体して初めて気付くことも多く、追加工事が発生します。
👉 例：キッチン交換のつもりが、配管が腐食していて交換が必須だった…
👉 例：浴室リフォームで土台が腐っており、補修費が追加に…
早めのメンテナンス・定期点検をしておけば、
本来かからなかった費用を抑えられるケースも少なくありません。
【原因②】希望する設備のグレードが高い
リフォーム設備は、同じ「キッチン」でも価格差が大きいのが特徴です。
- 安価なモデル：15〜25万円
- 中級モデル：30〜70万円
- 高級モデル：80万円〜200万円以上
とくに差が出る項目は以下の通り：
- キッチンの天板素材（人工大理石かステンレスか）
- 食洗機の有無
- 浴室の保温性能
- 壁材・床材のグレード
- 収納やオプション機能
“絶対に必要な機能だけ”を選ぶことで大幅に抑えられます。
【原因③】築年数が古い建物で制限が多い
築30〜40年の住宅やマンションには、
構造上の制限が多く、工事が複雑になる傾向があります。
- 配管位置が固定されていて動かせない
- 電圧や電気配線の引き直しが必要
- 床材のレベル（高さ）が不揃い
- 壁の中が鉄骨・コンクリで施工が難しい
これらにより工事日数や手間が増え、その分費用が上乗せされます。
特にマンションの場合、
管理規約や工事時間の制限も影響することがあります。
【原因④】工事時期が繁忙期に重なっている
リフォーム業界には、明確に 繁忙期 が存在します。
繁忙期：2〜4月、10〜12月
この時期は
- 転勤・入学準備
- 年末の駆け込み工事
- 気候が良いシーズン
が重なるため、工事依頼が増加します。
その結果、
職人の人件費が高くなる／日程が埋まりやすい／部材の仕入れが混み合う
という状況になり、見積もりに反映されるケースがあります。
【原因⑤】見積もりが1社だけで比較ができていない
意外と盲点なのが、1社だけの見積もりで決めてしまうこと。
同じ工事でも、
業者ごとに金額が 10万〜50万円以上 変わることがあります。
- 使う材料のグレード
- 職人の人数
- 施工方法
- 工期の長さ
- 管理費・諸経費の設定
これらが会社ごとに違うためです。
▶ 比較せずに決めると「相場より高い見積もり」に気づけません。
最低でも 2〜３社は比較 することをおすすめします。
【現場の実例から】
「キッチン交換のつもりが、床下を開けたら腐食していて追加工事が必要になった」
「浴室の下地が劣化しており、予想外の補修費が発生した」
こうしたケースは珍しくありません。
ただし、
早めに点検しておけば、最小限の補修で済む場合も多い
というのが現場の率直な声です。
【まとめ】ムダな費用を防ぐためにできること
- 早めの点検・メンテナンスをして劣化を放置しない
- 設備のグレードは優先順位をつけて選ぶ
- 築年数が古い場合は事前調査をしっかり
- 繁忙期を避けると費用を抑えやすい
- 見積もりは必ず複数社で比較する
気になる場所、ご用件がある方は、まずはお気軽にご相談ください！